山 行 報 告 【記 西澤】
2005・9/17 一ノ倉沢 衝立岩ダイレクトカンテ   メンバー駒崎、大高(あ)、西澤



【コースタイム】

1:00 大高家宅 = 央道−関越 = 4:30 一ノ倉出会着 = 5:00 一ノ倉出会 = 6:00 テールリッジの頭 = 7:00 取り付き = 9:00 2ピッチ目取り付き = 11:00 3ピッチ目取り付き = 13:00 4ピッチ目取り付き = 15:00 北稜下降点 = 17:00 一ノ倉出会


 自分の軽率な発言から、また、自分を追い込むことになる。
一年ぶりの復帰山行で、酒のせいか、ふと口から漏らしてしまう、「駒崎さん、ダイレクトカンテに行きたいです。」 

 いつも形から入って行く自分。特に、思い入れがあるわけでもなく、ましてや人工など経験がない。“ダイレクトカンテ”なんとなく響きのいいルート名・・・・・

「西澤、17日ダイレクトカンテ行くぞ。」さすが駒崎さん、こんな私を・・・

 5:00 一ノ倉出会い。テールリッジに先行のヘッデンが光る。遠藤さんか・・・?

 5:30 ヒョングリの滝に下りるフィックスロープが切れている。念のためロープを出し、懸垂下降。

 6:00 取り付きには、既に、ガイドパーティーが仕度を終わらせていた。
アンザイレンテラスまで、真新しいフィックスロープが取り付けられている。ルート図などには、アンザイレンテラスまではノーザイルのようだが、とてもその気にはなれない。

 7:00 先行のパーティを見送り、ようやく取り付く。テラスからの懸垂で、ロープが神経衰弱?になる。頭上のパーティーをやり過ごすのにちょうど良い暇つぶしとなる。

 9:00 2ピッチ目 大高さんのリードで、ようやく垂直の壁に取り付く。待ちくたびれた駒崎さんに先に行ってもらい、自分が取り付く。「イメージが違う。思うように体が動かない。」
最後の2,3手のフリーで、握力がなくなる。「来るんじゃなかった。もうやめにしよう。」・・・・・。そんな自分に駒崎さんから発破をかけられる。悔しい、進もう。

 11:00 3ピッチ目 遅いなと思っていた先行パーティーはもういない。泣きが入っている自分が悔しい。この上のビレイ点は、確かアブミビレイ。待っている方だって、いやになるはず。大高さんは、そんな自分を笑顔で迎えてくれる。 

 13:00 4ピッチ目 トラーバースルート。確か過去に、何名かの当会会員が落ちている。緊張する。人工ルートのピンが整備された現在、ここが核心か?

 15:00 北稜下降点 ずいぶん時間がかかってしまった。もう先行パーティーの影すらない。先行パーティーのゲストなんと68歳のお祖母ちゃん、いや“スーパーウーマンだった”。

 17:00 出会い。最後まで事故なく、下界に戻る。なんだか様子が違う。某国営放送のドラマ撮りだ。ひょっとして先日、駒崎さんが三つ峠でのカメラ撮りをサポートした、赤井英一?主演の雲一登攀のドラマのようだ。スタッフと挨拶を交わす駒崎さん。

 ここで思いもよらぬ情報をゲット。なんでも、雲一のピンをボルトで打ち直したとか・・・。私には、ほど遠いことですが、登攀のチャンス到来では・・・。


[所 感]
 全体的に支点は整備され、他会の報告書などと比べると、今が旬といった感じです。
 自分的には、一年ぶりの復帰山行第2弾、初めての人工、途中泣きも入りましたが、リベンジリストに掲載しました。

 最後に駒崎さん、大高さん、ありがとうございました。次回、自分のリードで付き合ってください。